インターネットの三角コーナー

生ゴミのような記事を書いたり書かなかったりします。

池袋で軽くウンコを漏らした話

こんにちは。
タイトルを見て「またかよ」と思った方もいることでしょう。正解です。前回の小便の話に引き続き、今回は大便の話です。
このクソな記事(色々な意味で)を読んでもあなたの人生に影響することなど何もないので、時間が有り余ってる人以外はスマホのスリープボタンを押して一人でUNOでもやってた方がよっぽど有意義な時間が過ごせるかと思います。

さて、神経性下痢という言葉を知っているだろうか。
分かりやすくいうと、電車の中など、トイレが近くにない状況に陥ると急激な腹痛に見舞われるやつだ。そのほか、ストレスなどで下痢になる。
神経性下痢を経験した人であれば分かると思うが、この下痢による便意は本当に強烈だ。
普通なら「ちょっとウンコしたいな」「おっそろそろ出さないとヤバいかも」「やばい!漏れる!」というように段階を踏んで便意が増加してくるのに対し、神経性下痢の場合は「別に便意とか全くないな」の2秒後に「やばい!漏れる!」という便意が訪れる。このステータス異常にかかったが最後、その便意は波もなく継続的にその人を苦しめる。これが電車の中で起こるのだからたまったものではない。

今回は、そんな神経性下痢に悩まされた僕の話をしようと思う。

 

あれは5年くらい前のこと。その日は仕事が休みだった。
池袋で買い物をしていた。サンシャイン60へ向かう道、サンシャイン通りという東口のメインストリートを歩いていた時、急激な腹痛に襲われる。それまで何ともなかったのに、だ。
幸い、近くにゲームセンターがあったのでそこのトイレを借りることにした。エスカレーターをのぼり、トイレに猛ダッシュする。トイレにもう少しで辿り着くというとき、僕より少しだけ早くトイレに入った人がいた。嫌な予感がする。
その人はトイレに入るなり、個室のドアを開いて中に駆け込んだ。

 

バタンッ!ガチャッ!(ドアを閉め、鍵を閉める音)

 

…。

 

「てめえこの野郎!末代まで祟ってやるからな!ぶっ殺してやる!」と叫びながら思い切り個室のドアを蹴…ろうと思ったがそんなことをしてはウンコが漏れてしまうだけだ。僕は諦めて違うトイレを探すことにした。
「早く次のトイレを探さなくては…。目の前には東急ハンズがあるが、なんだか混んでて入れなさそうだし…」と池袋でトイレ難民となってしまった僕だが、ふと思い出す。そうだ!この信号の先にファミリーマートがあるじゃないか!
信号の先にあるファミリーマートを目指す僕。しかし神様は意地悪だ。クソ長い信号なのに、こういう時に限って赤だ。
「クソッ!クソが漏れそうだ!」というギャグを言う余裕もない。本当に便意が限界だ。信号待ちをしている最中、少しだけ屁が出そうになる。
ここで僕の中の悪魔が「屁だろ?出しちまえよ!屁が出れば多少は便意も落ち着くぜ?」と囁く。しかし僕の中の天使が「ダメよ!屁を出そうとして"具体的な物質"が出ちゃったらどうするの?」と反発する。
必死に悩む僕。「しかしこの便意が少しでも落ち着くなら…」と、"具体的な物質"が出ないよう、恐る恐る屁を出す。

 

プスッ…。

 

屁が出た。

 

少しだけ便意が落ち着いた。

 

もう一発屁を出す。

 

ミチッ

 

何か出た。

 

何かが出たような気がした。ミチッという音は聞こえたというよりも、骨伝導で伝わってきた感じがする。
落ち着け…まだブツが出たと決まったわけでもない。そう言い聞かせて信号をじっと見つめた。
信号が青にかわり、少しだけ早歩きでファミリーマートに向かう。店内に入り、トイレの場所を確認。幸い、トイレは空いているようだ。すぐさま掛け込む。
便座に座り、腸の中に溜まっていた物を自然落下させる。なんとか間に合った、と胸をなでおろす。
しかし問題が残っている。そう、パンツに何か付着している可能性があるということだ。真実を知るということはこんなにも怖くて、こんなにも残酷なのか。
「神様お願いします!どうか…どうか…」そう祈りながらパンツを確認する。

 


…。

 

 

「やっぱり神様なんていなかったんだ!!!」

 


ファミリーマートのトイレに叫び声が鳴り響く。もしかしたらトイレの近くにいる人に聞かれたかもしれない。
「ちくしょう…なんで僕がこんな目に…」そう呟きながら涙目でパンツについたブツをトイレットペーパーで拭きとる。
大便を出し終わり、パンツに着いたブツも拭き終わり、ケツを拭いてパンツとズボンを穿く。
親が死んだような暗い表情でトイレから出ると、そこには結構可愛い20歳くらいの女性が。どうやらトイレ待ちをしていたらしい。まずい、さっきの叫び声や呟きは確実に聞かれていた。
なんとなく気まずくなり、その女性に「大丈夫ですよ」と声をかけて小走りで店から出た。何が大丈夫なのかサッパリ分からないし、実際にウンコ漏らしてるしどう考えても大丈夫ではない。
大便を出しきって店内を出たはいいが、すごく気持ちが悪い。それもそのはず、拭いたとは言えウンコが付着したパンツを穿いているのだ。ドラクエで言うなら呪いの装備を装着しているような気分だ。そこで僕は閃く。


そうだ!パンツを新しく買って穿きかえればいいんだ!


そのことに気付いた僕は近くにある違うコンビニに行き、パンツを買ってトイレで穿きかえる。古いパンツは汚物入れの中に捨てさせてもらった。
なんという爽快感だろう、FFで言うならケアルガとエスナ、それにレビテトを掛けてもらったような状態だ。
完全に回復した僕はそのまま池袋で買い物を続け、一通り買って満足したところで帰路につく。


しかし池袋駅に向かう途中、嫌な違和感を覚えた。なんだかお腹が痛い。しかしその時歩いていたのは飲み屋くらいしかないゾーンで、気軽にトイレに行けるような場所ではない。取り敢えず駅の中のトイレまで我慢することにして、駅を目指す。
エスカレーターに乗っている最中、屁が出そうになる。いやいや、これはさっきと同じパターンになるに違いない、我慢しよう。
と耐えようとはしたものの、やはり便意を我慢できそうにない。同じ過ちを繰り返さないためにも、先ほどよりも出力を落とし、より慎重に慎重に屁を出す。

 

 

 

 

ミチッ

 

 

 

 

 

 

友達の家の日本酒の瓶に小便を入れた話

はじめまして。しがないサラリーマンをしている32歳、のりおと申します。「セミみたいな匂いがするね」と二人の女性から言われたことが自慢です。

突然ですが、皆さんは友達の家の日本酒の瓶に小便を入れたことがあるだろうか。

「なに言ってんだこいつ」と思うかもしれないが、残念なことに今回のテーマは友達の家の日本酒の瓶に小便を入れた話なので、1ミリもそそられない方はパソコンやスマホをぶっ壊すなどして見ないことをお勧めします。

あれは小学校時代の話。仲のよかったA君という友達がいて、彼の家によく遊びに行っていた。もちろん家に遊びに行っていたのは僕だけではなく、家の中に入ると他の友達が既にゲームで遊んでいる、ということも多々あった。
A君は人柄がよく好かれる要素はたくさんあったと思うが、何よりファミコンのソフトを多く持っていたのだ。当時は所持しているファミコンソフトの数の多さでヒエラルキーが決まるような風潮すらあったような気がする。
そんなわけでA君の家には多くの友達が出入りしていたのだが、一つだけ問題があった。A君の親父がクソなのだ。
友達の親父をクソと言うのは余りにも失礼なのだが、本当にクソなのだから仕方ない。


・なぜか昼間から家にいる。しかもめちゃくちゃ酔ってて、たまに口臭を嗅がせてくる
・息子の友達に「まだ居たのかクソガキども、早く帰れ!」と暴言を吐く
・息子の友達に鷹の爪を食べさせる
・ゲームをやってる最中にリセットボタンを押してくる


など、エキセントリックすぎる言動が多く、A君の友達はみんなA君の親父が嫌いだった。当然、ぼくもその中の一人だ。
それでも、A君の家はファミコンソフトが多かったので、誰もがA君の親父の存在に耐えながらも楽しくゲームで遊んでいた。

いつもと同じようにA君の家に集まり皆でゲームをしていた時のこと。
A君の部屋は2階にあるのだが、下の階から大きな声、しかも聞きなれている声が聞こえてきた。そう、A君の親父の声だ。どうやらA君のことを呼んでいるようだ。
その声に反応し、階段をおりて下の階に行くA君。1分もしないうちに戻ってきた。どうやら、親父が買い物に行くから付き合わなければならないらしい。
10分くらいで戻ってくるから、と言ってA君は親父と外に出かけて行った。部屋に取り残された僕と、他の友達3人。今、この家にいるのは4人だけだ。
すると、友達の一人であるB君が突然「おい、A君の親父が飲んでる酒の瓶に小便入れようぜ」とわけの分からないことを口走った。それを聞いた他の友達は困惑している。
B君は「だってよお、A君の親父むかつかねえ?なんかやりかえそうぜ」と続けた。やりかえしたい気持ちは分からなくはないが、酒瓶に小便を入れるっていう発想はどこから生まれたのだろう。きっとその場にいた全員が同じことを思ったに違いない。
B君は誰の反応も待たずに、1階に猛ダッシュしてすぐ戻ってきた。その手には大きな瓶がある。恐らく親父が飲んでいる日本酒の便だろう。
B君は慣れない手つきで蓋を外し、床に置く。直後に、ズボンのチャックを開けてブリーフの隙間からアレを取りだす。どうやら本気のようだ。僕を含めた他の友達は何も言うことができず、ただただB君の行動を見守っている。
人に見られているという緊張からか、なかなか小便が出ない。そこで僕は思わず「頑張れ!」とB君に声をかけた。今考えれば酒瓶に小便を入れるのに何を頑張るのかという話なのだが、あまりにも奇妙な光景だったのでそれしか掛ける言葉が見つからなかった。
数十秒ほどしてから、チロチロと小便が出始める。B君は小さくガッツポーズをした。なんのガッツポーズなのかは分からなかったが、誰もそんなことは気にしなかった。
しかし酒瓶は注ぎ口の所が狭く、少しでもコントロールをミスすると床に着弾してしまう。外すと大変なことになると気付いたのか、今まで黙っていた他の友達も「絶対に外すなよ!」「ゆっくりでいいから!」と声を出しはじめた。僕は感じる、僕達はいま、確かに一つになっている。
今まで見た事もないほどの真顔で小便をコントロールして酒瓶に注ぐB君。酒瓶の中に少しずつB君の小便が注がれていく。真顔で小便を瓶に注ぐB君、そしてそれを応援する他の3人。あまりにもシュールすぎる。
そして無事、床にこぼすことなく小便を全て注ぎ終わる。最初は半分ほどしかなかった酒の量が、少し増えたように見える。B君は自分のアレをしまいズボンのチャックを上げると、酒瓶に蓋をして数回シェイクし、それを持って階段を駆け降りた。
すぐさま戻ってくるB君、今まで見たこともないほどの笑顔だ。僕達もつられるように笑みをこぼす。
僕達は今までも一緒にゲームをやったりして遊んではいたが、あくまでも"A君の家に遊びにきた人達"というだけであり、A君(の家にあるファミコンソフト)の存在がなければ一緒の空間で遊ぶことも無かっただろう。
でもたったいま、僕達は本当の友達になることが出来たんだ。僕達は4人で高らかに笑っていた。

数分後に戻ってきたA君とA君の親父。その後もいつも通りゲームをして遊んだ。チャイムが聞こえたあたりで帰ろうとしたところ、A君の親父に声をかけられる。
「お前らなあ、ゲームばっかりやってるから馬鹿なんだよ」といつものように酷い言葉を僕達に投げかけてきた。
それでも僕達は嫌な顔一つせず、ハーイとだけ返事をして靴を履いて玄関のドアを開けた。
そのドアの向う側にあったのは、嫌いな奴にも少しだけ優しくなれた、小学生時代の夕暮れだった。